バリの兄貴から直接学んだ人生の教訓・第7話

『ジャグジー事件』
 『ジャグジー入る?』


わぁ✨✨念願のジャグジー(*≧∀≦*)




「入らせてもらいますっ!!ありがとうございますっ✨❗」





立ち上がろうとした瞬間、兄貴が言った。





『ほなまず、夫婦で入ってきたら??』
と、富山から来られていた夫婦に言った。





こけそうになった(笑)




ワクワクしながら待ってると、


次に、N会長達に言った。





『ほな次入ってき〜』





またこけそうになった(笑)





でも後から思ったが、多分これは兄貴の気遣いだったのかなぁ〜と思う。





沢山の人がいる中で、私と妹に、聞きたいことが聞けてないんじゃないか、と気遣ってくれたんじゃないかな〜と思った。





みんながジャグジーに入った後、私と妹に言った。



『なんか聞きたいことある?』



車酔いの薬とワインで、頭は朦朧としていたが、兄貴の優しさをすごく感じた。





そして、子供の話をしてくれた。






『あんなぁ、子供は色んな人に預けたらいいで。

おじいちゃん、おばあちゃんに預けるんや。

そしたら可愛いから、色んなとこ連れ回してくれるやろ。それがいいんや。

色んなとこに連れてって、色んな人に会うんや。』








『子供の時に、いかに老人に近づくかやで。

昔の知恵をいかに手に入れるかや。』





なるほど…!!







私自身、親が共働きだったため、昼間は祖

父母にみてもらっていたことで、おばあち

ゃんの知恵袋的なことを当たり前のように

教えてもらっていたり、戦争時代の話をよ

く聞かされていたのが、今となってすごく

良かったと感じることが多々ある。










『サバイバル体験をさせてやれ。』




兄貴は言った。





サバイバル体験…!!!



子供にとって、サバイバル体験がすごく重要なのはわかる…!!





でも、なかなかアウトドア体験をさせてあげれていないことも、実はすごく気になっていた。



「兄貴、それ思ってるんですけど、なかなか私自身アウトドア苦手で…!!具体的に、どうしたらいいですか?」





『ほな、ガールスカウトに入れたれ。』




なるほど…!!



『こいつは、ガールスカウト出身や(笑)』



近くに座っていた、留学生を指差した。



彼女は、高校生3年生。



めちゃくちゃしっかりしていて、兄貴の所に留学で来ていた。



大人に混じっても堂々としていられる感じ…。どう見ても、普通の女子高生には見えなかった。



『ガールスカウト、めちゃくちゃいいですよ!鍛えられますから。』



彼女は言った。







兄貴は続けた。



『勉強だけしかしてない特化型の人間は、企業に使われて終わりや。



雑学を知ってる人間は強いで。』



確かに…!!



実際、兄貴は雑学王だ。



『クロイワショウみたいになってまうで!ガハハハハ!』




クロイワショウさんとは、兄貴の本"出稼げば大富豪"の著者である。




兄貴がすごく可愛がっている人である。





兄貴は続けた。


『知ってる人間に近づくのが一番てっとり早いねん。


それが、老人や。


同年代より、親世代。親世代より、老人や。』




ほんとにその通りや…!!



私は、先人の知恵を学ぶために、情報推命学を学んでいる。



『ほんでな、人間関係は直通やなくて、往復やないとあかんで。


それをできる人間に育てなあかんのや。』




ほんまにその通りや…!!



サバイバル体験やガールスカウトで、雑学と人間関係を学ぶんや…!!




「兄貴、ありがとうございます!」





その時、N会長がジャグジーから帰ってきた。




「なんや〜〜〜待ってたのに、こーへんのかいな〜」




時計は夜中の4時をさしている。

N会長はさすがに眠そうだった。




兄貴が言った。


『ほな、自分ら入ってきい〜』




わ!✨念願のジャグジーや!!



「ありがとうございます!ほな、入ってきますっ!」



今度こそは…

と思って立ち上がった瞬間、朦朧としすぎてふらつき、




ガツン!!!!



自分で開けたドアの角で目の上をおもいっきりぶつけてしまった…




「痛っ!!!!!!!」



あまりの痛さに、しゃがみこんだ。




みんなが「大丈夫?!」と聞いてくれている。




頭は朦朧としながらも、"心配かけたらあかん……"
と思い、立ち上がった。



フラフラしながら洗面所に…。




でも、もう体は限界がきていた。



オエ〜〜〜〜



なんか、吐き気もしてきた。



もうあかん……

これが白眼剥くまで理論や……




そう思って座りこんでいたら、

ガチャ!




兄貴が入ってきた。





『なんや〜〜、大丈夫かー?』


と笑って、頭をポンポンとしてトイレに入って行った。







ハァ〜〜(*´∀`)優しい…!!!


私の憧れ、兄貴が頭ポンポンしてくれた✨


楽しみにしててたジャグジーには入れなかったけど…

右目は疼くほど痛いけど…


全てこれでチャラや(笑)!!!







痛くて目は腫れ上がってきたけど、

幸せやしまぁいいか!(*´∀`)






右目を冷やしながら、バイクの後ろに股がり、ホテルまで帰った。




バリ島の星空は、キレイすぎた。



痛い…でも幸せ…!!!!




単純な性格万歳バンザイや!



全てに感謝やぁ…!!!



バリ島の風に吹かれながら、幸せを噛み締めた。







次の日、案の定、右目が腫れ上がっていた。











〜兄貴の教え〜

*昔の知恵をいかに手に入れるか

*サバイバル体験

*知ってる人間に近づくのがてっとり早い

*人間関係は往復
 
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