バリの兄貴から直接学んだ人生の教訓・第6話
『他人のことに時間を費やす』
あ〜〜酔ってきたかも…
と思っていたら、兄貴がワインをすすめてくれて、一緒に来ていたR君が飲みだした。
留学生の方が「ワイン飲まれますか?」と聞いてくれたんで
「ほな少しだけ頂きます〜」と頂いた。
フルーティーですごく飲みやすかった。
すると、続いてR君が質問した。
「あの〜〜兄貴、ちょっとだけ質問いいですか?」
『なんや?ちょっとや言うたらちょっとし かあかんで。
ガハハハハ !! ほんでなんや??』
「あの、さっき兄貴が、"わからんことあったら何でも人に聞け"って言われたんですけど、なんか遠慮してしまって聞けなくて…」
『あんなぁ、人付き合いに遠慮なんていらんねん。
だいたい、人ってな、怖いもんの数で決まんねんで。』
え?怖いもんの数??
どういう意味やろ?
『怖いもんってのはな、面倒見て貰ってる人の数や。
面倒見て貰ってたらな、"何かしないと…"となるやろ?
それが大事なんや。』
なるほど…!!!!
『人は人を立てるために生まれてきたんや。
色んな人を奉ること。人を蔑ろにしたらダメやで。
自分を立てるんじゃなくて人を立てる。
そしたら他の人が力を貸してくれる。
それが大事なんや。
そこに遠慮なんかいらんやろ』
なるほど…!!!!
R君を見ると、真剣な眼差しで、静かに頷いていた。
『あんな、他人を大切にした人が大家族を築くねんで。
他人のことに、自分の時間を費やすんや。』
『だいたい日本は、"残す"という文化なん
や。言い伝えというのは、先人達がわしら
のために、"こうやったらうまくいで〜"と
言い残してくれた教えなんや』
なるほど…!!!
私がやっている情報推命学も、神話を紐
解いたものを教えていたり、古代書を紐と
いて伝えていたりする。
「兄貴、私がやっている情報推命学でも、神話を教えたりしています…!!」
『そおかぁ〜!そしたらなぁ、神話を伝え
るには、今の人にわかるように、今の日本
の状態に置き換えるといいでぇ。』
なるほど…!!!
日本に帰ったら、早速考えてみよう…!!
『次の人のために残すんや。
残ったもんが勝つんやで〜』
そう言って煙草をプハ〜〜〜とはいた。
時計は夜中の1時をさしていた。
兄貴を見たら、あれだけお酒を飲んでいるのに、全く変わらずである。
ほんま、凄すぎやぁ〜!!
私はクラクラする頭でも、『白目剥くまで理論』を絶対実行するぞ!
と心に誓った。
そうこうしてると、兄貴が私のカバンの中をなんでか察知したらしく、聞いてくれた。
『もしかして、水着持ってきてる?』
『あ、はい!持ってこさせて貰ってます(笑)』
すると兄貴は
『やるやん』と言って、ニヤリとした。
〜つづく〜
*兄貴の教え*
*『人付き合いに遠慮なんていらん』
*『人は怖いもんの数で決まる』
*『他人のことに自分の時間を費やす』
*『残したもんが勝つ』
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バリの兄貴から直接学んだ人生の教訓
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